パチンコホール 2017年決算総括!衰退期の利益のあげ方www

パチンコホール企業の 2017年 3月期決算が出そろいました。今回はその総括をします。

会計期間が違う「ひまわり」と”ビッグアップル”名で展開する「オークラホールディングス」も加えています。
「ひまわり」 会計期間 1月 1日 ~ 12月 31日。
ビッグアップルこと「オークラホールディングス」会計期間 7月 1日 ~ 6月 30日。この記事で扱うビッグアップルの”2017年”は、少ないデータから計算した”参考値”です。目安程度でお願いします。

では行きます。

〇”売上高”まとめ

・2016年と2017年の各社の”売上高”を見ます。
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このような結果でした。2017年は、マルハンが前年比 -11.6%で下げ幅の大きさが目立ちます。ダイナムは-3.2%ですが、諸条件が前年と同じだった場合で計算すると、推定で前年比 -7%位です。

全体としては、全社が”マイナス“で下げ幅も 10%前後と”大きい”です。2017年 3月期は厳しい1年でした。

各社の規模にも注目して欲しいです。業界の売上高 1位が”マルハン”で、2位が”ダイナム”です。1位と 2位で、売上高はこんなに違います。
“ニラク”と”ひまわり”も 2016年を基準にしたデータでは、売上高ランキング  20位以内には入っています。

〇”売上高”と”営業利益”まとめ

次に”売上高”と”営業利益”の推移を見ます。
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上側が「売上高」とその「差」で、下側が「営業利益」とその「差」です。

売上高の「差」を、具体的な数値で見るとびっくりします。マルハンが 2017年に失った売上高は 2,200億円で、”ニラク”や”ひまわり”の売上高以上がなくなりました。かなり衝撃的な数値ですよね。

そして、問題は”営業利益”です。「売上高の減少の割に、営業利益の減少が少ない」です。

“マルハン”は売上高が 2,200億円減りました。還元率を 90%とすると、粗利益は -220億円だったはずです。でも、営業利益は -44億円です。

そして、”ニラク”は売上高が 150億円減り、同様に還元率 81%で計算すると、粗利益は -28.5億円です。なのに、営業利益は -0.4億円で済んでいます。”ひまわり”に至っては、売上高が -100億円なのに、営業利益は 10.9億円も増えています。

「”売上高が減って”、”粗利が減った”はずなのに、営業利益が増えたり、あまり減っていないのはおかしいよね問題」です。

その答えは 2つあります。

・1つ目。「そもそも、還元率を下げたので粗利は減っていない」。

ニラクの業績推移から。
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“最下段”の還元率が年々下がっています。2012年の還元率は 86.83%もありました。2017年の還元率は前年比で 0.74%下げていますね。売上げに、どのくらいの「差」が出ると思いますか?

計算します。

 貸玉収入 下がった還元率
1,431.3億円 × 0.74% = 10.59億円

還元率を下げたことで 10.59億円の粗利を確保しました。ニラクの 2017年の営業利益が 14.3億円なので、大きい額です。少し還元率を下げるだけで、これだけの利益を出せます。経営者が還元率を下げたくなるのがわかりますね。

還元率が下がる理由は、「元々還元率が低い、低貸しの稼働割合増」と、「高貸しの還元率を下げた」の 2つです。

・ 2つ目。「色々削った」。
色々削っていますが、”機械代”の削りが大きいです。ニラクの”機械代”を見ます。

・ニラクの機械代推移 2015 ~ 2017年
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2017年は機械代を減らして 7.8億円浮きました。ニラクの 2017年の営業利益が 14.3億円なので、決算に”効いてくる額”です。

機械代の減少については、ビッグアップル名で展開する「オークラホールディングス」が大きいです。
・ビッグアップルの機械代推移 2014 ~ 2016年
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こちらは結構下がっていますね。ビッグアップルの売上高を考えると、2016年でもまだ多いですが、年々下がっています。店に通っている方は、新台入れ替えの頻度と台数が少なくなったのを体感できるレベルだと思います。

・これがどうか?
株式会社は「利益を出すことが目的」です。利益第一なのは株式会社として「適切」です。

一方で、ユーザーにその「しわ寄せ」が来ています。”還元率減”と”新台減”という形で、「台の商品力」が落ちています
その落ちた「台の商品力」を補う目的でも、過剰な接客やトイレが綺麗等、サービスを徹底しているのだと思います。こっちは比較的、お金がかからないので。

これらが衰退期のパチンコホールの利益の出し方です。「利益のために、金がかかるところは削るけど、サービスでカバーし、トータルで価値を生み出そう」ということです。

・原因
そもそも、パチンコ店がこのようになったのは、パチンコの需要が減り、「需要に合わない規模になってしまった」のが根本にあります。需要に合わせて縮小すればいいのですが、各社が頑張っています。各社が頑張るのは、資本主義としては健全です。

一方、客が減っても”利益”を出さないといけないので、お金が絡むところは絞らざるを得えません。金のかかる「台の商品力」を犠牲にせざるを得ないです。

・今後
最も厳しいのは、「この傾向が年々進んでいくこと」です。需要にあったサイズになるまで「台の商品力」は低下し続けます。”還元率が削られ”、”新台は減少する”でしょう。

この”残念な動き”の行きつく先を皆さんは知っています。皆さんは”すでに見ている”んです。

そうです。近所の「何でつぶれないんだろう?」という店と同じ道を歩んでいるということです。

長くなったので記事を分割します。次は「客目線の現状と今後について」です。
パチンコホール 2017年決算総括!21世紀にまだパチンコしてる奴www

・業績推移のまとめはこちらから。
パチンコ屋 業績推移まとめ!売上高減りすぎw

・各社の決算はこちらから。
17.05.30 “マルハン” 決算発表キター! 2017年3月期
17.05.25 “ダイナム” 決算発表キター! 2017年3月期
17.05.19 パチンコホール “ニラク” 決算発表! 2017年3月期
北海道中心のパチンコホール”ひまわり” 決算発表がありました!17.04.04
パチンコホール “ビッグアップル” 決算情報!

※免責事項
・この記事には転載ミスや間違いがある場合があります。各社のホームページで原本をご確認ください。
・この記事のデータは 2017年 1月 末日時点のものを使用しています。現在は修正されている場合があります。
・本サイトで提供している情報は、各自の責任と判断のもとにご利用いただき、これらの情報を利用されたことで生じた損害については、一切責任を負うことはできません。

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